『養生訣』巻上01

巻上

【巻上一表】

養生訣上〔五事調和釈義〕

(まこと)摂生(やうじやう)(みち)は、天地自然(しぜん)(せい)(したが)ひ、陰陽(いんやう)二儀(ふたつ)調和(ととのふる)にあり。その陰陽(いんやう)とは、水火をいふにあらず。寒熱(かんねつ)をいうにあらず。また天と地との二つをさしていふにもあらず。すべて形体(かたち)あるものを、(かり)(よん)(いん)となし、その形

【巻上一裏】

(かたち)にそれそれの運用(はたらき)あるを、(なづけ)(やう)といふまでのことにして、天地万物(ばんもつ)は、(みな)この陰陽(いんやう)の二つを以て生成(つくりなせ)ることを知しむるまでの()と、まづおもふべし。さて人はこの陰陽沖和(いんやうのなかずみ)()受得(うけえ)(うま)れ、その本心(こころ)はもと淡然虚静(かたよりなき)ものなれども、摂生(やうじやう)(みち)(そむ)き、沖和(なかずみ)(うまれつき)(うしな)ふより、疾病(やまひ)(しやう)気稟(きしつ)(へん)じゆくな

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